大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業

「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業(以下「SI事業」)は国内外での国際的な共修のための体制の構築等を通じ、更なる大学の国際化の推進、日本人留学生の派遣、優秀な外国人留学生の受け入れ・定着それぞれが相互に作用する好循環の創出を目的として文部科学省において今年度から開始された事業です。 

本学はこれまで、平成21(2009)年度に開始された文部科学省「国際化拠点整備事業(Global 30)」事業を皮切りに、「グローバル人材育成推進事業Go Global Japan Project(GGJ:部局型)」及び「スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU・トップ型)」を含む、3つの主要なグローバル化推進事業に連続して採択されており、今回のSI事業の採択により文部科学省が推進するグローバル化推進事業の全てに採択されたことになります。

筑波大学は、本事業の「海外展開型」として令和6年11月に採択され、 SI事業採択校の幹事校として指名されました。


GASSHUKU(合宿)とDOJO(道場)によるグローバルスタートアップ人材育成


GASSHUKU(合宿)とDOJO(道場)は、文部科学省によって採択された「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」のもと筑波大学が提唱する多文化共育を推進するための取り組みで、日本人学生と外国人学生とが文化や言語、専門分野の違いを超えて、その多様性を活かしながら協働して学びます。 国内外の地域社会に横たわる様々な解決困難な課題を発見・分析・解決策を提案し、社会変革に向けた行動力や実装力を身に着けたグローバル人材の育成を目指します。本プログラムを通して、グローバルな課題に挑戦する情熱と能力を養います。

分析力、異文化対応力、革新的思考力を備えた「グローバルスタートアップ人材」を育成するため、筑波大学は「武者修行」というコンセプトを採用しました。 「武者修行」とは、封建時代のヨーロッパで行われていた「騎士道」と同じようなものであり、 武者(修行者)は、自分の技を磨くために各地を放浪します。本事業ではこのコンセプトのもと、RUN-UP(ランアップ)、HOP(ホップ)、STEP(ステップ)、JUMP(ジャンプ)の段階を経て実現されます。具体的には、「GASSHUKU」や「DOJO」など、企業・団体・大学・地域が共同で学びの場を提供し、日本人と留学生が共に課題に取り組みます。



多文化共修マイスター制度とは、学生の進捗を追跡する達成度ベースの評価で、全体のアクティビティを終え、優秀な成績を収めた学生には、獲得したスキル、成果、経験を検証するオープンバッジ(デジタル資格)を発行する予定です。



日本での”武者修行”(RUN-UP、HOP)海外での”武者修行”(STEP)
海外の協定校の学生が、日本の自治体やNPO、企業などが抱える社会的課題について、日本の学生と一緒に学びます。
・国際色あふれるメンバーで、日本の社会課題に取り組む機会
・日本でのインターンシップの機会
日本人学生がCiCや海外提携大学の現地学生とともに、現地の社会問題から学びます。
・ハッカソンイベントやインターンシップなどの短期研修プログラム
・単位付与やマイクロクレデンシャルの発行